俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
カインの側と下なら、迷いなく下を選ぶ。
私は、そんなカインを置いて階段を下りた。
普段着慣れないドレスは身動きがとり辛く階段を降りるのも一苦労だ。
一段、一段、ゆっくり慎重におりていく。
最後の一段、と思って油断してしまったのか私は足を踏み外しこけそうになる。
「あっ」
そんな私の身体をガシッと受け止め優しく抱きとめてくれたのは、ヨウさんだった。
「ヨウ・・・さん」
「大丈夫かい?間にあってよかった」
「あ、ありがとうございます」
優しくきれいな顔が間近にあって、抱きしめられた身体に頬を赤く染め上げる。
照れながら身体を起こすとヨウさんは優しく微笑んだ。
「怪我はない?」
「あ、はい」
私は恥ずかしくなって、顔を俯かせた。