俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


料理は確かにおいしくて少しだけ心がほっこりする。
スイがいてくれることで、気持ちも少し明るくなれる。

嘆いてばかりいてもだめだよね。
ここで楽しむ方法を探さなくちゃ。



そう思って改めて会場を見渡す。
天界人は、前スイが教えてくれたように背中に小さな羽が生えていた。
それは本当に小さな羽で、よく絵とかで見る大きな羽とはまた違う。


その人たちも、綺麗なドレスを着て優雅に食事を楽しんでいる。



「ねぇ、この人たちって、他の天界人の人たちとは違うの?」

「うーん。なんて言ったらいいのかな?人間界にもあるでしょ?貴族とか、権力者とか。あんな感じ」

「ふぅん」




確かに、上品なお金持ちな風貌の人ばかりだ。
私とは、生きる世界が違う。
そんな感じ。

まぁ、そもそも違うんだけど。


だからこそ、私がここにいることがものすごく場違いに思える。






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