俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


ふと、階段の上に視線を向けた。
そこにある椅子には、カインがつまらなそうに座っている。


肩ひじをついて、むすっとした表情で会場を見下ろしているのが見えた。
どうしてあんなに、つまらなそうなんだろう。


このパーティを企画したのは、カインなのに。




とても冷めた目をしている。




「ももちゃん?」




突然掛けられた言葉に慌てて視線を下ろす。
スイが不思議そうに私を見上げる。





「カインは、参加しないんだね」

「カイン?・・・ああ、そうだねぇ。こういうのに参加してるの見たことないかも。いっつも違う場所で様子を見てることが多いかなぁ」

「それで、楽しいのかな?」




見れば、他の神さまたちは同じフロアで食事を楽しんでいる。
カインだけがあそこにいて、側にシモンは控えているけど楽しんでいる様子は見られない。




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