俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜



私は大皿を手に取ると、料理を次々と乗せていく。
お皿いっぱいに料理を盛り付けると、よし、と頷き箸を二膳手に持った。



「ももちゃん?」

「ごめん、スイ。私、ちょっと行ってくるね」

「行くって?」

「カインのところ」

「え?」

「あいつの事、大嫌いだし、許せない。でも、せっかくみんなが楽しんでいる場でカインだけ仏頂面してるのはやっぱり違うと思うから」




私はそう告げると、颯爽と階段を上がっていく。
お人よし過ぎる。
自分でもそう思う。


でも。
仮にも、私のために開いてくれたのはカインだ。
そのカインが、笑ってないのはやっぱり気に入らない。



それに、それが当たり前で普通だって言う周りの人たちも。
納得できるわけないよ。


総紳だからとか、カインはそういうの興味ないとか。
私には、関係ない。


文句があるなら、私を追い出せばいい。



その方が、私にとっても好都合だ。
そう考えたら、なんでもできる気がしてきた。




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