俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「ねえ、あの時、誰かが私の事呼んだの。庇ってくれたような気がしたんだけど・・・」




私がそう尋ねると、カインは少し眉を顰め立ち上がった。
そして、私のベッドの横に引かれていたカーテンを開ける。

そこには、体中包帯で巻かれたスイの姿があった。




「スイ・・・!」

「・・・お前を助けたのはスイだ。危険な状態は脱している。じき目も覚ますだろう」

「そんな・・・」




私を庇って、こんな怪我を・・・。
私は顔を青ざめる。




「神の身体は人間なんかと比べ物にならないくらい強い。すぐに治る。気にすることはない」

「気にするなって、無理に決まってるじゃない!」

「俺を護るのがこいつらの仕事でもある。俺の妻であるお前を護ることも、こいつらの仕事だ」

「そんな言い方・・・」




自分はそそくさと逃げたくせに。
妻だとか言いながら、私の事なんて気にもかけずに。


その上で、スイがこんな怪我おをったのは、仕事だから仕方ないっていうの?
それが当然だと?


信じられない。




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