俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「そんな楽しそうな顔、初めて見た」




そう言われ、私はごくっと喉を鳴らすと口の端についたソースをペロッとなめた。
そんな楽しそうな顔、か。

そう言えば、こっちに来てからこんな風に美味しいものを食べて感動したり笑ったりしたことあまりなかったかも。



突然変わってしまった状況に、理不尽なことにいっぱいいっぱいで、そんな気分じゃなかったし。





「私だって、美味しいものを食べたらテンションくらい上がるわよ」

「・・・そうか」




カインはそう言うと歩みを進める。
私は慌てて追いかける。


いったい、なんなんだろう。




カインが次に私を連れて行ったのは、大きな広場。



小さな子どもがたくさんいて走り回っている。
ところどころに足場の雲がせり上がっている場所がある。
子どもたちはそれに登って行っていた。



なんなんだろう・・・。




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