続☆妄想少女と標的君
「お疲れ様でしたー!お先に失礼します!」
仕事の制服から私服に着替えて、まだ残っている社員に挨拶をしてビルを出た。
もうすっかり秋だ。
肌寒い空気が心の隙間に滲みる…
[仕事終わったよ。ご飯作りに行こっか?]
返事は分かってるけど、上田くんにメールを送る。
送って一分経たない内に返事が来る。
[お疲れ様。今日も大学に泊まるから、また今度よろしくね。]
こうやっていつも優しくフラれる。
優しいところも好きだけど、たまには欲しがってくんないかな。
会いたくて震えてほしい。