続☆妄想少女と標的君
缶ビールが散乱しているソファの上で寝ていた女の人は今目が覚め、
「ん…?ひかる…?」
私も呼ばない上田くんの名前を寝ぼけながら呼ぶ。
まさか…この人は…
「あ!あなたはッ…!」
突然私を視界に入れたかと思うとカッと目を見開き叫ぶ美女。
これは…これはやっぱり…
「失礼しましたーーーーーーーーーーーー!!!!」
浮気現場!!
しかも酔った勢い!!
脱ぎ散らかした靴を引っつかんで、非常階段で一気に地上とこんにちは。
なんだかボロボロな私は、そのまま自分のマンションまでアスリートの如く走りきったのだった…