マイペースな美男さんのVRMMO活動記
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「おおお……」
周りの景色を見て思わず感嘆の声をあげてしまった。
中世ヨーロッパをイメージした街並みだ。
俺と同じく周りをキョロキョロと見回しているプレイヤーがたくさんいる。
それにしても……なんか視線を感じるのは気のせいか?
「とりあえずステータスを確認するか」
『ステータス表示』と念じてみる。
名前:ユキLv1
種族:人族(男)
職業:召喚士Lv1
HP:50
MP:50
スキル:拳術Lv1
料理Lv1
裁縫Lv1
調合Lv1
錬金術Lv1
称号:
所持金:15000G
称号が空欄だ。
これから増えていくんだろう。
「う~ん、これから何しようか。チュートリアルはすっ飛ばしていいだろうし……。とりあえず生産スキルを使ってみるか」
早速NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が開いている店で素材を購入し、マップを開いて作業場の位置を確認する。
布や食材、調理セットや裁縫セットを買ったら所持金が一気に減ったが気にしない。
生産職はお金がかかるのである。
「生産職はコスパがなぁ……ま、それはモンスターを狩りまくってドロップアイテムでやりくりするしかねえか」