もう愛情を求めない
はぁ、と溜息を吐きながらも、ようやく1日が終わる。



今日は木曜日でバイトが休みのため、まっすぐ家に帰る。



…………つもりだった。


あの人が来るまでは。



「真田綾」


教室を出ると、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。


まさか、と思いつつ声がする方を向く。



< 170 / 461 >

この作品をシェア

pagetop