もう愛情を求めない
なんと山中さんが私を支えてくれたおかげで、私は倒れこまずに済んだのだ。



「無理に一人で行動しようとするな。

俺が家まで送ってやる。
行くぞ」


そう言われ、私の肩に手を回して支えになってくれた。


その優しさが身に沁みる。




「お前、母親から虐待受けてたんだろ?」


酒の力と痛みに耐えながら山中さんに支えてもらって歩いていると、沈黙の中彼が話しかけてきた。



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