もう愛情を求めない
私はできるだけ明るく、笑顔を見せ、二人の後をついていく。
リビングに入ると男の子が二人いた。
とっさにこの二人に馬鹿にされるようになるんだ、そう思ってしまう。
「こっちが弟の春哉。
小5の11歳。
そしてこっちが兄の雄哉だ。
今年で大学卒業する。
よろしく頼むよ」
こちらを向く兄弟二人は、きちんと私の方に礼をしてくれた。
「そしてこの女の子が、以前話した事のある真田綾ちゃんだ。
3人とも、仲良くするんだよ」
そう言われ、私もお辞儀をする。