もう愛情を求めない
「そろそろ帰って良いよ、綾ちゃん。

あ、でもそこに綾ちゃんと同い年くらいの人がいるから、その人の会計お願い。

そしたら上がっていいわよー」


「はい!」



本当に気さくなんだから、ここの従業員は。


良い意味でため息を吐き、私はレジの方に向かった。



「1.325円になります」


一通り接客を済ませ、身を翻らせ更衣室に向かうつもりだった。



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