もう愛情を求めない
まぁあーちゃんに言わせてみれば、安易なことだと思うけどさ」



学生の誰もが持っている勉強道具を見ただけで、私はこんなに気を遣わせてしまっている。



「ごめんなさい…。


やっぱり私、無理!」


慌てるように玄関を目指す。


こんな1つ1つに突っかかっていたら、この先やって行けない。


だから私ができることは……やっぱり快君と交わらないことだ。



「帰るなよ!

どうしたんだよ…。」


強い言葉を浴びせられるかと思えば、毎回聞いている寂しげな声。


< 397 / 461 >

この作品をシェア

pagetop