もう愛情を求めない
もう快君のそんな寂しい声、聞かないようにしようとしたのに。



強引に掴まれている両肩に、相手の思いがヒシヒシと伝わってくる。



「なんだよ、あーちゃん!

何が気に食わない? 何を気にしている?


もう急に姿を消させない!


俺はあーちゃんを簡単に捕まえることが出来るんだからな」


コワイ…。


快君のこの縛るような言葉が、私を拘束してくる。


快君は違うのに…。


今までの義母、義父とは全然同じじゃないのに。


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