もう愛情を求めない
そんなこと訊かないでよ。


私は義兄からは見えづらい、快君の後ろに隠れる。


快君も予想だにしない質問に、動揺している。



「えっと…あの…」


「戸惑わなくてもいいよ。

俺達さえヤッテるんだから、快斗くんともヤッたんだろう?

どうだったか?
コイツとのヤリ心地は?」


もうダメだ。

私は完璧に嫌われた。


ようやく快君に心を許せられるようになったっていうのに。



掴んでいた彼の背中の裾を離し、しゃがんでしまう。


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