もう愛情を求めない
「ダメだよ、快君…
私を触れちゃ。


またあの人に…何言われるかわからない。


もしかしたらあの人の目の前で、快君と私が…」


と言っている途中に、彼は私を強く抱きしめた。


一瞬呼吸ができないくらい、威力があった。


「大丈夫。

俺はこれからもあーちゃんを守っていくから」


その言葉だけが嬉しかった。


しかし彼の包容に応えない。


「バイト終わったんだろ?」


< 446 / 461 >

この作品をシェア

pagetop