もう愛情を求めない
彼の質問に、うん、と首を上下に振る。



「じゃあ今から俺ん家行くよ。

これは俺のワガママだから、聞いてくれよ?」


そう言った彼は私を離すと、手を握りアパートに向かうのだった。



「お邪魔します…」


2回目の訪問は、なんだか雰囲気が違った。



「なあ、あーちゃん。

もしもの話していい?」


お互いがソファに座ると、快君は切り出す。


真剣な表情が怖い。



「うん…」


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