もう愛情を求めない
「ダメ。
今日はあーちゃんが1人で帰るの、許さないから」


なんて言うと彼は私の左手をそっと握ってきた。


離そうにも彼の力が強くて離れない。

 

...私はまだ快くんの事認めてないのに。


何でそんなに...気にしないでいられるの?



「嫌だよ...

誰にも私の家、知られたくない...から」


はぁ、とどうしようもないと言わんばかりの彼のため息が聞こえる。



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