もう愛情を求めない
「わかった。

じゃあ俺ん家まで着いてきてよ。

それまで手、離さないからな」


そう言われて私たちは歩き出した。



「あーちゃん?

そろそろ俺の事、昔みたいに名前呼んでよ」



そろそろ彼の家に着くであろう時。



寂しそうな声で言われた。


< 71 / 461 >

この作品をシェア

pagetop