sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
な、何なのあれ……
「心臓に悪いよ……」
間近に迫った端正な顔。
本当にキス…されるんじゃないかと思ってしまった。
何て、変なこと想像してるんだ私…
お母さんに用意してもらった寝床は一ノ瀬司とは別々だった。
ホッと一安心……なのだけど、襖一枚の向こうは彼の部屋で。
「鼾とかかいてたらどうしよ……絶対バカにされる……」
結局、私はあまり寝れなかったのだった。
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太陽の光と、喋り声で眼が覚める。
あれ……いつの間にか寝てたんだ。
隣の襖を見ると、前回に開けられていて
一ノ瀬司が寝ていたであろう布団はきちんと整理されてあった。
な、何で、隣の襖開いてるの……!?
まさか寝顔見られた!?
ふと、スマホを手にして時間を確認すると……
「………11時、しまった……」
普通に寝過ごしてるよ……