sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「目的の為なら手段は厭わない。それが俺のやり方だ。どうせお前も初めてじゃないだろ。」
初めてじゃないだろって……何それ。
「こ、こんなの……気持ちがなきゃ意味ないよ!!」
強く睨みつけると一瞬、司は不敵に笑った。
「なら、気持ちがあればいいんだな?」
そっと、頬に手を置いて、首筋を伝う。
う、嘘でしょ?
腰に降りてきた手に強く目を閉じると……
「…っ、ぎゃあ!」
思いっきり、帯をキツく締められました。
な、何で!?
「色気のない声を出すな。ただでさえ色気のないくせに、浴衣まではだけさせるとは痴女かお前は。」
ち、痴女!?
「そこまで言わなくたって…っ!」
「浴衣を直してやったんだ、有り難く思え。何度も言うが、俺のような理性のある男じゃなければお前は早々犯されてるぞ。」
お、おかっ!?
「なな、何度もって聞いたの初めてなんだけど……」
「ああ、そうだな。お前は阿保面で人の気も知らずぐっすり眠るおめでたい女、だったもんな?」
冷たいく酷い視線が私を突き刺す。