sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




「ぐっすり眠るおめでたい女って…?」



「何だ、本当に覚えていないのか。浴びるようにワインを飲んで散々三角帽子振り回した挙句この俺にキスしただろ。」



……へ?

浴びるようにワイン飲んで三角帽子振り回して…………

き、キスした────!?



「う、うそ……私そんなの……っ!」



「俺がこんな嘘を吐くと思うか。そんなに信じられないと言うなら………思い出させてやろうか?」



なんて、私の耳元で低く囁いた司は親指でそっと唇をなぞった。



「…………力、抜けよ」



ゾクッとする感覚に、身体が強張ると
低く掠れた甘い声が鼓膜を擽った。

こんな声……聞いたことない。


ドクドクと心臓が早く鐘を打つ。


艶っぽい司の表情に目を逸らすと、ギュッと頬を摘まれる。



「お前、この前まで男と暮らしていたんだろ。何だその高校生みたいな反応は。」



こ、高校生って……


そりゃそうだよね。




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