sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「彼氏に振られた時に言われたの。妹みたいに思ってるって。確かに甘えてばっか頼ってばっかりだった私が悪いんだけど……私ってやっぱり恋愛対象に思われないのかなって、ははっ」
全然笑えない…よね。
2年半も付き合ってたけど、私ってかなり恋愛偏差値低いなぁとしみじみ思う。
陽介で3歳差だったんだ。
司とは5歳も離れてる。
「司も妹みたいだって思うよね……ご飯だけで喜ぶし?三角帽子振り回して暴れるし?」
何で私、キスしちゃうかな……
しかも、酔っ払って……
「フンッ、妹?人の口に貪る犬の間違いだろ。うちの家には動物が二匹もいたんだな。」
人の口に貪る犬……
最初も私のこと野良猫って言うし。
どの道私は人間にもしてもらえないってわけですか。
「私はどうせ、野良猫で痴女で犬だよ!色気ないし、顔薄いし、童顔だし!?」
「フッ、自覚あるのか。」
イケメンに笑われるのが一番惨めなんだってば!!
「どうせ、私は…っ!」
「それでも俺は、お前を選んだ。俺の相手はお前しかいないと思ったからな。」
彼は、不意に爆弾を落とす。
そういうとこ、本当にズルいよ。