sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




だ、だだだ、抱きしめられてる!?



「あ、あの……」


慌てて押し返そうと、厚い胸板に手を当てるけれど男の人の力には到底敵わない。



「つ、つか…さ、?は、離し…」



「………ちょっと黙れ。」




耳元で低く囁いたかと思えば、さっきより強い力で私を抱きしめる。


もう壊れてしまうんじゃないかってほど心臓はドキドキと早鐘を打つ。


大人しく、その逞しい腕に抱きしめられていると司は私の肩に顎をのせた。



「お前、やっぱり変わっているな。」



か、変わってる?

ど、どういう意味ですかね………貶してる?



「でもまあ、お前らしいよ。」



なんて、私の頭を優しく撫でた。



な、何なの!?

何でいきなりこんな甘いの!?

こんな浮ついたことはしない、なんて豪語してたじゃない!?



やっぱり、環境が変わったから…?




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