sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
抱きしめる腕を離したときには、私の頬はたくさんの熱を持っていて……
「何だ、顔真っ赤だぞ。酔っ払ってんのか?」
「よ、酔っ払ってなんかないよ!そっちがいきなり………」
抱きしめたり、頭ぽんぽん撫でたりするから……
「あ?また俺の口に貪ってくるなよ?キスしたいなら、そう言え。その時は要望に応えてやる。」
「〜〜っ!絶対にしませんし、言いませんっ!」
結局は、からかわれてばっかり。
当然だけど、この御曹司には到底敵わない。
だけど、少し司のことを知れて嬉しく思う自分がいる。
もっと、もっと……貴方のことが知りたい。
なんて、恥ずかしくて直接言えないけれど。
この距離がもう少し縮まればいいな。
そう、素直に思った。
気づけば、そのまま二人で眠ってしまっていて。
朝起きて、隣に端正な顔が………なんて大慌てしたのだった。