sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




「また今度、だと?俺の予定がそう簡単に空くとでも思っているのか。」



ご、ごもっともでございます……



「大体、先約とは何だ。俺の誘いを断るほど重要なんだろうな?」



────ギクッ



合コンに誘われてまして……なんて、口が裂けても言えないよっ!!



「だ、大学の友達と前から約束を……あ、でも、今ならまだ断れるし!」



適当にお腹痛くなったとか言えばさすがに納得してくれるかな……

そんな嘘つくの辛いけど……しょうがない。

代わりに可愛い女の子でも探してもらおう。



席を立ってスマホを手に取ると、司にスマホをいとも簡単に取られてしまった。



「断る必要はない。元々、俺が言うのが遅かった。それに、断って友人関係がギクシャクするのはお前も嫌だろう。」



ただでさえ、女は面倒だからな…と言ってスマホを返してくれた。


そんなこと、考えてくれたんだ……

お前のことなど関係ない、なんて言いそうなのに。



「………ありがと。」



司は何も言わず、さっさと洗い物を済ませ
会社に向かったのだった。







< 199 / 251 >

この作品をシェア

pagetop