sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「また今度、だと?俺の予定がそう簡単に空くとでも思っているのか。」
ご、ごもっともでございます……
「大体、先約とは何だ。俺の誘いを断るほど重要なんだろうな?」
────ギクッ
合コンに誘われてまして……なんて、口が裂けても言えないよっ!!
「だ、大学の友達と前から約束を……あ、でも、今ならまだ断れるし!」
適当にお腹痛くなったとか言えばさすがに納得してくれるかな……
そんな嘘つくの辛いけど……しょうがない。
代わりに可愛い女の子でも探してもらおう。
席を立ってスマホを手に取ると、司にスマホをいとも簡単に取られてしまった。
「断る必要はない。元々、俺が言うのが遅かった。それに、断って友人関係がギクシャクするのはお前も嫌だろう。」
ただでさえ、女は面倒だからな…と言ってスマホを返してくれた。
そんなこと、考えてくれたんだ……
お前のことなど関係ない、なんて言いそうなのに。
「………ありがと。」
司は何も言わず、さっさと洗い物を済ませ
会社に向かったのだった。