sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




「あ、あの……麗香さんとは…」



「お前に振られたからな。たまたまあいつが暇していたから誘っただけだ。」



さすがに古賀と2人でフレンチはキツイだろ、と司は付け加えた。



有名なフレンチレストランだ。

結構前から予約しなきゃ行けないはず……

もしかしたら私のために前から予約してくれてたんだと思うと胸が苦しくなった。



「司、あのね…」



「……妹だと言わない男を見つけたか?今度はちゃんと見てくれる男を探せ。歩道で堂々抱き寄せる男はどうかと思うがな。」



ご、合コンだってバレてた!?

歩道で堂々抱き寄せるって私が転けそうになって森下くんに寄りかかっちゃったことだよね。



「あれは…その!段差に躓いて…っ!森下くんとは何にもないの!だから…」



「何をそんなに弁解する必要がある?お前がどこで誰と何をしてようが俺には一切関係ない。」



ピシャリとそう言い放たれ、私は思わず言葉を失う。


何もそこまで言わなくたって……



「そうですかっ!そうだね。私たちはただの契約を交わした仲で……簡単に言っちゃえば私はただの居候だもんね!」



開き直り気味に言ってやると、司は一瞬目を見開く。



「でも、私は気になるよ。司と麗香さんが腕組んでるの見て気になって……気づいたら走ってて……気づいたら今ここにいる。」



この前まで気にもしなかったのに。
ちょっとした些細なことで気になって居ても立っても居られなくなるの。


こんなの、おかしいよね。





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