sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
■最初で最後のデート?
「え!梢ちゃん就職先決まったの!?」
「ええ、まあ……」
仕事帰りに司と強引にマンションに帰ってきた古賀さんは入ってくるなり私の隣に腰をかけた。
「就職先どこになったの?」
「フラワーピュアっていう会社を知り合いにお花屋さんをしてるご夫婦に紹介してもらったんです。花嫁のブーケだったりホテルイベント会場の飾り付けをするお仕事なんです。」
「フラワーピュアって一ノ瀬のホテルの飾り付けを担当してる会社じゃん!ってことは、梢ちゃんがするかもしれないってことか〜〜いいねぇ〜〜」
古賀さんは子供のように目をキラキラさせて私を見つめる。
「私はお花が好きだってだけでまだ未経験なのでフラワー装飾技能士免許をとっていずれ一ノ瀬グループのホテルを担当したいなと思ってます。」
「梢ちゃんお花似合うから天職だよ!お花に囲まれる梢ちゃんか〜〜絶対可愛いんだろうな〜司もそう思うだろ?」
なんて、いきなり古賀さんは司に言う。
「ついてきたと思えば騒がしくしやがって。少しは静かにしろ。」
司はジャケットを脱いで不機嫌そうに古賀さんとその隣の私をチラッと見る。