sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




古賀さんに鯖の味噌煮を出すと驚くほど喜んでくれて作り甲斐があった。


一通りお酒を飲んで喋り倒した古賀さんを見送って片付けを済ましお風呂に浸かり一人思い返す。


私の話ってどんな話だろう。


お魚焦がしたとか、よだれ垂らして寝てたとか?



つい色々考えていると長湯してしまってお風呂からあがったときには顔は真っ赤だった。



「……のぼせたかも」



パジャマに着替えおぼつかない足取りでリビングに向かうとガウンを着た司がユキちゃんを膝の上に乗せソファーに座ってビールを飲んでいた。


堂々と膝の上占領するなんて……ユキちゃんが羨ましい。

なんて、変態か私は。


よく、酔っ払ってキスまでしたよね……あの時の勢いが欲しいくらいだよ。



「何突っ立ってんだ。こっち来いよ。」



司は隣をポンポンと叩く。



"好き"だと自覚してしまった今、そうやって簡単に近づくことすら恥ずかしい。



ゆっくりとソファーに近づくも、ボーッとした頭に足元がふらついて……



「……わっ」


「おまっ…!」



驚いたユキちゃんはピョンっと床に飛び降りると、私は司の腕の中に抱きとめられた。





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