sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜




「私、昔から花が好きで。子供の頃から花に関する仕事に就ければな…って思ってたの。でも、大学入ってそんなこと忘れてた。とにかく就職先見つけなきゃってヤケになってきっと面接官にそういう気持ちがバレてたんだよね。だけど結局子供の頃の夢に一歩近づいたんだなって思えば内定ゼロでよかったのかも……なんて」


ははっ、なんて笑ってみせると司は呆れたようで。


「それは何だ、無理にでも内定ゼロを肯定したいのか。」


「ち、違うよ!結果オーライだなって……その……と、とにかく!よかったなって…」



よかったよ。

でも、本当はそうじゃない。



「お前が言うなら結果オーライなんだろう。就職先も決まったし、元の男ともやり直すんだろ。ちょっと早いがこれで契約は終了だ。よかったな。」



よくないよ。

本当はちっともよくないよ。



「私、陽介とは元に戻らない。」



「……は?戻らないってお前この前…」



それは、司の反応を見たかったから。



「だって私、他に好きな人いるから……」



言うなら、今しかない。




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