sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
■彼女しか考えられない。
【司side】
久しぶりに早く家に帰ってこれたと思えば、部屋の中は真っ暗だった。
また、サプライズか?
なんて、開けた扉の向こうは真っ暗で。
足元に擦り寄るペルシャ猫のユキしか部屋にはいなかった。
ふと、目に付いたテーブルには紙が置いてある。
『今までお世話になりました。この前話したことは忘れてください。』
と、書かれていた。
なんの真似だ。
ふざけてんのか?
内ポケットからスマホを取り出し、電話をかけるが電源を切っているのか繋がらない。
「………ふざけやがって、あの女…」
貸していた入り口のゲストルームに向かうも、ほとんど私物はなくなっていた。