sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜





「何だぁ?嬢ちゃん。あんどーさんの知り合いか?」



睨みをきかせ、近づいてくる男二人。



「知り合い……いえ、私の家族です」



脚は震えるけれど、今はそんなことどうでもよかった。



「へぇ〜、あんどーさん娘さんいたんだ〜何で言ってくれなかったんですか〜?」



「なかなか可愛い顔してるね、嬢ちゃん。」



二人の男は私を上から下まで舐め回すように見下ろす。



「なら、話は早い。払えねーって言うなら、この娘を連れて行く。それで文句ねぇよな?」



………え?



「カラダもそこそこ、これならイイ値で売れるだろうな。よかったですねぇ、あんどーさん。娘が役に立って」



なんて、男は私の手を強引に掴む。



「やめろっ!娘はうちに関係ない!!離せっ!」


男に掴みかかるお父さんだけど、いとも簡単に突き飛ばされてしまう。

うちに……関係ない?

私は関係ないの……?



「無駄な抵抗はやめましょうや。娘を借金のカタに引き渡せば鉄工所が守れるんですよ?こんな簡単な方法はないでしょうよ」



男は私の肩を強く抱き寄せる。





< 46 / 251 >

この作品をシェア

pagetop