sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「何だぁ?嬢ちゃん。あんどーさんの知り合いか?」
睨みをきかせ、近づいてくる男二人。
「知り合い……いえ、私の家族です」
脚は震えるけれど、今はそんなことどうでもよかった。
「へぇ〜、あんどーさん娘さんいたんだ〜何で言ってくれなかったんですか〜?」
「なかなか可愛い顔してるね、嬢ちゃん。」
二人の男は私を上から下まで舐め回すように見下ろす。
「なら、話は早い。払えねーって言うなら、この娘を連れて行く。それで文句ねぇよな?」
………え?
「カラダもそこそこ、これならイイ値で売れるだろうな。よかったですねぇ、あんどーさん。娘が役に立って」
なんて、男は私の手を強引に掴む。
「やめろっ!娘はうちに関係ない!!離せっ!」
男に掴みかかるお父さんだけど、いとも簡単に突き飛ばされてしまう。
うちに……関係ない?
私は関係ないの……?
「無駄な抵抗はやめましょうや。娘を借金のカタに引き渡せば鉄工所が守れるんですよ?こんな簡単な方法はないでしょうよ」
男は私の肩を強く抱き寄せる。