sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜





「へぇ〜、年下で可愛い子なんだ? いいな〜何でフられたの?もしかして、無理強いに迫った?」



古賀はニヤリと微笑んで俺を見る。


とことん女はべらすお前と一緒にすんな。



「この俺が振られるわけがない。あの女は頭が堅すぎる。あの阿保が物分りが良くないだけだ」



思い出しただけで腹が立つ。



『そんな上から言って、はいそうですかって納得すると思いますか!?あなたがどれだけ偉いか知りませんけど……人の気持ち、考えたことありますか!?』



人の気持ち、だと?

社員を何千人と背負う俺が
何故、阿保女の気持ちを考えないといけない。


馬鹿馬鹿しいにも程がある。



『婚約者の代わりは他をあたって下さい。』



小娘のガキが、調子に乗りやがって。

後から後悔しても知らんからな。



古賀と一緒にエレベーターに乗り込んで総務課である32階に上がる。




「……そんなに嫌か?社長が決めた相手と結婚するの。」



広いエレベーターの壁にもたれ、古賀は腕を組んで呟くように言葉を零す。






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