sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜





「大体、高校生のような容姿のお前が男をもてなす仕事など無理だ。だから変な奴に目を付けられこんな羽目になるんだろうが」



私がキャバクラで働いてること知ってたの?

高校生って、一ノ瀬司の目にもそう見えるの…



「お前が俺の婚約者を断らずにいれば、実家の借金に苦しみこんな店で働かずに済んだ。違うか?」



一ノ瀬司は私を見下ろし、冷たい視線を送る。



また、上から目線で物言うわけ?

何なのよ、この人…



「た、確かに貴方の言う通りですね!!私があのとき貴方の言う事を聞いていればこんな風になってませんでしたね!!こうやって手を煩わすことも…….なかったですね!!」



ムカつく、ムカつく。


何で、こんな男に……


ジッと睨み付けていると、一ノ瀬司は私の視線に合わせるようにしゃがみ込んで
私の頬にそっと手を添えた。




「安藤梢。俺と契約しろ。」








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