sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
今日あった出来事を全て話すと
紗栄子は驚いたように目を見開く。
「フラれた!?好きな人がいるからって…?しかも、妹みたいだって?何なのその男」
紗栄子は冷蔵庫からビールを取り出しゴクっと喉越しよさそうに飲みながら怪訝そうに私を見つめた。
私を睨まなくても……
「ってか、ラブラブだったんじゃなかったの?梢と陽介さん」
何度か紗栄子、紗栄子の彼氏、私と陽介で食事に行ったことがあるのだ。
だから陽介のことも多少は知っているわけで…
「……私さ、このまま就職出来なくても陽介がお嫁に貰ってくれればいいかななんて、甘い考えしてたんだよね…」
本当、正真正銘のバカだ。
他に好きな人がいる、なんて振られるなんて思ってもみなかった。
私って何だったのかな……
大学入学して、3歳年上の陽介に出会って
人生初めて付き合った人だった。
何もかもが初めてで…
ずっとこんな幸せが続くと思ってたのに。