sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
可愛いって、一ノ瀬司がそう言ったの?
チラッと一ノ瀬司の様子を伺うと、怪訝そうに古賀さんを睨み付けていた。
「高校生みたいなガキ、という意味だ。勝手に良い方へ解釈をするな。」
なんて、今度は私を睨みつける。
高校生みたいなガキって……
私、一応二十歳超えてますけど……
「またまた〜〜司は照れ屋だからね〜、ごめんね?梢ちゃん。」
そうやってまた私の手を取る古賀さんを一ノ瀬司は制し、私の手を引いた。
「後の書類は頼んだ。」
一ノ瀬司は一方的に古賀さんに書類を押し付けると身支度をする。
「あ、そっか、これから愛の巣へお帰りね。いいなぁ〜オレも梢ちゃんみたいな可愛い子と一緒に住みたいな〜」
………へ?
い、一緒に住むって言った!?
この御曹司、一ノ瀬司と!?
「あ、あの、どこかの一室を貸してくれるんですよね!?」
な、何かの間違い……だよね?