sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
話では、部屋を紹介してくれるって……
悲願するかのように一ノ瀬司を見つめると、彼は私を一瞥してフッと笑った。
「ああ、そうだ。俺のマンションの一室を貸してやる。」
え?……今なんて……!?
「と、いうことは……」
ま、まさか……
引きつる私を見て、古賀さんはニッコリと微笑む。
「そうだね、司と梢ちゃんは今日から同棲!ってことになるかな。」
────は?
ど、ど……同棲!?
この鬼みたいな冷血男と!?
「フッ、今更何を驚いている。偽装結婚、仮にも夫婦になる。一緒に住むのは当たり前だろう。」
あ、当たり前って…そんな簡単に言わないでよっ!
俯き、一ノ瀬司から視線を逸らすと
顎を掴まれグイッと上を向かせられる。