あなたへ






「ねぇねぇ。」



「ん?」



「さっき、会ったときにアスカと一緒にいた人って誰?」




「あー。あいつは、同じクラスのヒロ。」



「ふーん…。」





ヒロ…か。



何か聞いたことがあるよな…。






「そんなことより…。」



ちょっとだけアスカの顔が強張った。





「キス………していいか??」





ビックリした…。




でもね、なんか嬉しかった。







「うん…。」







大輪の花が夜空に咲き誇る中、私たちは初めてのキスをした。





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