あなたへ
「どうする?アスカ、靴ないから…。」
「靴何センチ??」
「え?24センチだけど…?」
「そっか、なら入るかな。靴かして。」
「いいけど…。どうするの?」
「いーからいーから。」
そういって、私の靴を履き始めたアスカ。「ノア足ちっせーなー。」とか言いながら、こっちを向いたアスカは、ニッと笑って「乗れ。」と言って、背中を差し出してきた。
そーいうことか!おんぶして…、て。これははずくない??
「いや、いーよ。だって、私重いし…。」
「じゃあ、お前裸足で帰る??」
「いや…。それは…。」
さすがに裸足はちょっと…。
「どーすんの??」
くすくすと笑いながら、アスカは言った。
「じゃ、お願いします……。」
なんかなぁ…。てか私、重いんだけど。
「よいしょっ。」
アスカは、ひょいっと私を持ち上げた。おんぶって、けっこう安心する…。
「ありがとな。」
「え?」
「いや、なんもない。」
アスカも、不安なんだよね…。私があんなことされたら、死にたくなるもん。冗談ぬきで。
………夕日、きれーだな。明日は、何しようかな……。そんなこと考えてたら、なんだか眠くなって……。