あなたへ
私は、アスカに別れを告げる。
「話って何?」
「アスカ…。」
言うんだ。言わなきゃ。じゃなきゃ、アスカが……。
「あのね…。」
深呼吸…。
「アスカに言わなきゃいけないことがあるの…。」
「うん。」
「アスカ。………私と別れて…。」
「え?」
「ごめん…。」
やばい。泣きそう。泣き顔見られたくない…。この場所から離れよう…。
「ちょっと待てよ。なんでいきなり別れるとか。意味わかんねぇよ。俺、ノアの事好きだ。」
私だって…、私だって好きだよ!!!でも、諦めなきゃ。私が諦めなきゃ、アスカが大変なことになるでしょ??アスカが不幸になる。私は、アスカの笑顔が見たいの。
隣にいられるのが、私じゃなくなるってだけ。本当にそれだけ。
「ごめん…アスカ。」
「わかった…。」
「今まで、ありがとう。本当は…。」
やばい。「本当は、まだ好きだけど。」って言いそうになった。
「本当は、何だよ??」
「んーーん!!なんもなーーい。」
「お前、お別れなのに明るいなー。」
「そーかな―??」
だって、明るくしてないと泣きそうなんだよ…。
「俺は泣きそうだって言うのに…。」
「またまたー!」
「本当に決まってんじゃん。」
「あはは…。そーか…。」
私もだし。
「ありがとね。これからも、しゃべってくれる…?」
「当たり前だろ?」
良かった…。
「じゃあ、私さきに行くね…。」
「ああ…。」
さようなら。彼氏としてのアスカはもういない。これからは友達として接していくんだ…。
楽しかったなぁ…。2人で夏祭り行ったり、遊んだり、デートしたり。もう、わすれなきゃね。ありがとう…。
大好きだよ、アスカ!!!