あなたへ
スタバを出て、徒歩10分。4人でワイワイクラスのことをしゃべりながら、カラオケに向かう。そこで私の知らないアスカのことがあった。誕生日が、1月19日で私の弟と同じ誕生日だということ。野球部では主にピッチャーをしていること。
知っていたこともある。左利きで、足が26センチ(?)くらいあること。相変わらずマイペースだということ。
アサヒはというと、普通にモテるらしい。。このまえは、後輩に告られたらしいし。でも私には、アサヒのどこがいいのかがわからない。性格がいいんだろうけど、私は断然アスカの方が好き。
「ノア!!ちゃんと会話に参加してね?」
「うん、わかってる。ちょっと考えごとしてた。」
てか、アスカのこと考えてただけだけど。アスカはというと………。アサヒと楽しそうにしゃべってる。屈託のない笑顔。「好きだなぁ。」と、また確信してしまう。
アスカに、新しい好きな人ができただろうか??はぁ…。やっぱりあの時別れなければよかったんだ。でも、いまさら後悔なんて遅い…。
「ついたぞ。」
ハルキの少し低めの声で空想の世界から引き戻される。
「わー、ここ大きいね!!」
なんだろう。心にモヤモヤができた気がする。私にはこのモヤモヤが何なのかわからなかった。