七色の明日



よし。言うんだ。




「………あのね、私、……っ、柊のことが好きだったの……っ」




「うん。知ってたよ。香織がずっと前から佐伯くんのことを思ってたことは……」




「…え?」




「いつか、香織が言ってくるってことも分かってた。……でも、香織に取られたくないって思ったの」




「……うん」





「だから、お人好しな香織だったら手伝ってくれると思って…っ…ごめんねっ…」




まさか、美玲がそんなこと思ってたなんて…
< 109 / 151 >

この作品をシェア

pagetop