キミに告白
俺が俯いたままでいると
「とりあえず俺は、藤沢がマヒロを嫌ってるっていうのはないと思うけどな」
その言葉に、ムッとしてしまう。
そんな根拠のない、ハルの考えなんて…
と、思っていると。
「嫌いなやつと、話さないだろフツー」
「…っでも、俺たちがしてる会話なんていつも言い合いばっかで」
「だからー
言い合いでもなんでも、嫌いだったらそんなことしたくないと思うだろ?
その点お前ら、仲良さそうに見えるけどな。」
嫌いな人とは話さない……
でも、俺がいつもあいつにいってる言葉は、ほどいことばっかりなんだ。
嫌われてても可笑しくない……
「とにかく、だよ
いっかい言ってみるのもいいんじゃねーの?」
ハルはそれだけ言い残して、教室に入っていった。
俺もそれを追うように席につくと、
同じくらいのタイミングでチャイムが鳴った。
…俺が、藤沢に告白……か。