キミに告白





授業中、考えるのはさっきハルの言葉





『告白』っていうのは、今まで自分でも数えきれないくらいにしようとしてきた。


…でもそんなの、全然実行できてなくて。




まともに話すことも出来ないままたった半年

藤沢への想いがつもり続ける一方で




俺が好きだなんて言ったら

あいつはどんな反応をするかな






笑って、嘘だよね?って言う?


それとも、普通にごめんって言う?


それとも………








「マヒロっ」


「……ん?」




反対隣のハルに声をかけられた。


ハルが指差す方をみると……





「……うわ」


「てめぇ、授業まともに受ける気はあるか?」


「ないわけじゃないですよ……」


「…課題追加確定だな」


「えっ、ちょっと」







ニヤリと微笑むのは、目の前にたつ先生。




俺が盛大にため息をついていると、斜め前から紙がとんできた。





そこには



『ばーか!』



って、女子の丸みを帯びた文字。







とんできた方を見ると、藤沢が腹を抱えて笑ってやがる。







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