キミに告白
コクハク
+ + + +
「……あの話の流れでどうすりゃそうなる」
「もともとそのつもりでいたんだろ?
これをきっかけに……さ」
「うるっせぇな!」
ハルの言う、きっかけの“これ”とは
あの日から、藤沢と話さなくなった。
話しかけても何故か目を合わせてもらえない
あいつの返事は相槌だけ
そんな藤沢の対応にことごとく胸を打ち砕かれる俺を見て、ハルは何度も「はやくコクれ」の一点張りだ。
だから、それでなにか変わるって言うのか?
「……告白なんてしたら、もっと話せなくなるだろ」
「なんで?」
「ふった相手とヨロシクするのか、フツー」
「おいそれ振られる前提」
だって、そうだろ?
いっつもあんな態度とっておいて、好かれてるわけない。
…万が一、嫌われてなかったとしても
多分、それが限界。