キミに告白
「はあああああ」
…なんか、藤沢と話さなくなってからため息つく数増えた気がする。
藤沢と話さないと、学校来た意味ってなに?
なんで、俺にだけ
笑顔を向けてくれないんだよ―――
俺の中で、藤沢の存在ってすげぇでかい
好きって、言葉だけじゃ言えないくらい好きだと思う。
それなのに
俺はいっつも悪態ばっかついてさ……
「俺って、馬鹿だよな」
「マヒロほどの馬鹿なかなかいねぇ」
「…そうだよなぁ」
俺が頷くと、ハルが
「マヒロが言い返してこない!?」
とか言われたけど
…ごめん
今反応する元気ねぇ
「告白、か」
…もういっそ
このまま話せなくなるくらいなら
――告白して、玉砕するのもいいかもしれない
このまま、なにもないまま
クラスが変わって、藤沢との接点がなにもなくなる前に
……コクハク、しよう。
――そう決心した、10月末