キミに告白
待て
待て待て
おかしい。絶対おかしい。
「よしっ
そうと決まればさっそく藤沢を…」
ハルがスキップをしながら教室に入っていく姿を、ただ呆然と眺める。
…いや、だめだろ!
俺は藤沢に話しかける寸前のハルの肩を掴み、不満そうな顔のハルを無理やり引き留める。
「お前馬鹿なのか」
「こうでもしないとマヒロちゃん告白しないから」
「はぁふざけんな黙れクズ」
「あ、ひどい
告白の協力をしてあげる心優しい友人に向かってそれはひどい」
「誰が心優しいだって?」
「え、俺でしょ」
「しばくぞ」
「マヒロ落ち着けカッターは危ない」
無駄に冷静なハルを見ているとさらにムカつく。
なぜ俺がこいつに協力されなきゃいけないんだ……
っていうのは、俺が意気地無しだからなんだけど。