キミに告白















「きりーつ れーい」


「「さよーならー」」







…ついにきた放課後




ちらりと斜め前を伺えば、

藤沢は仲の良い友達に手を振って、席に座ったままだ。





ほんとに、いってくれたんだな…



今度は、逆隣のハルを見る。





って、いない!?





慌ててドアに目を向けると、そこには俺の視線に気づいたハルの姿。




お願いだ! まだ、帰るな――!




そう伝えようと、必死にハルの目を見つめるけど





『ファイト』



ハルは口パクでそう言って、ウインク





…心の底からうざいと思った。











そして、とうとう



教室には、俺と藤沢の二人きり――







< 29 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop