キミに告白
俺は堪えきれなくなって、さっきみたいに藤沢の腕を引いた。
倒れる藤沢を支えるように、優しく抱き締めるけど
抱き締め返すのも、やっぱなし。
「なんか、お前可愛すぎ」
「あっマヒロがデレた。
めっちゃ貴重じゃん録音したい」
「ふざけんなよ」
そのままの体勢で、でこぴんをくらわす。
藤沢は一瞬痛そうにするけど、すぐに笑顔になる。
「ねーぇ」
「…なに」
「離れて、いかないでね」
「……一生離さねーよ」
「それってプロポーズ?」
…こいつ、絶対俺の反応見て楽しんでるよな?
「ねーぇ」
「今度はいったい…!?」
唇に感じたのは、温かく柔らかい感触
「私も、離さない」
――いつからか俺は
イタズラ微笑むキミの虜。
俺はその言葉に返事をするように
キミの唇にキスを落とした。
『だいすき』
――*キミに告白*